完走の定義
どこを通行したらその国道を完走したことになるのか,という規定である。
起点から終点までを一本の線で結ぶ
国道完走プロジェクトにおける完走対象の経路は,その国道の起点から終点までを,国道指定された地点を外れることなく一本の線で結ぶ経路とする。この「起点から終点までを一本の線で結ぶ」ということ重視する。一本の線で結べない経路は中途半端に思え,個人的にはどうにも完走だと思えないのである。だから,支線や一部のみ供用中の新道というような,国道として途中で切れていて終点まで到達できない部分は,一本の線でつなげる役には立たないので,完走対象の経路には含めないことにした。
並行区間での経路選択は任意に一つ
また,起点から終点まで一本の線で結ぶ経路が複数(例えば現道と新道)あるような,いわゆる並行区間の場合は,そのうちの一つの経路だけを選べばよく,どれを選んでもよいこととした。というのは,並行区間か否かの判別自体が意外に難しいからである。
そもそも,並行区間であるためには,旧来の道路も県道や市道に降格せず国道のままであることが必要だが,それを調べるのが難しい。地図と現地の標識の内容とが食い違うことは毎度のように起こるし,標識同士の内容が矛盾していることも少なくないのである。正確に知りたければ県報等を調べるのが正統派だが,膨大な調査量が必要だし資料のすべてがネット上で入手できるとは限らないのが厄介である。
そのような状況の中,事前調査の量を抑えつつも国道完走は確保する,という手軽さ重視の方針に沿った経路選択方法を検討した結果,「並行区間では経路を任意に一つだけ選ぶ」ことにした。
国道完走の定義
このような条件に基づいて国道ごとに一つずつ選んだ,起点から終点までの経路を,別に示す完走対象除外区間を除きすべて通行することを,その国道の完走と定義する。
例:国道14号の完走
例として,国道14号の完走対象経路について考えてみる。まずは路線概要から。国道14号は東京都中央区(日本橋)から千葉県千葉市に至る国道である。起点から国道4号,国道6号との重複区間を経て,浅草橋交差点から単独区間となる。荒川を渡って江戸川区に入ると東小松川交差点で東行きの新道と北行きの現道とに分岐する。新道と現道は再び幕張ICで交差し,その後,新道は穴川ICに至り,現道は終点に至る。
続いて国道14号の経路を区間ごとに見てみる。(1)国道14号の起点から東小松川交差点までは一本道なので,経路は自動的にこの一つに決まる。(2)東小松川交差点から幕張ICまでは新道と現道の二つの経路があり,完走の経路としてはどちらを選んでもよい。(3)幕張IC以降も引き続き新道と現道とがあるが,新道は穴川ICで国道14号としては途切れており,終点に至ることができない。このため,幕張ICからの新道は完走の経路としては採用できず,結果的に,幕張ICから現道で終点に至る経路のみが残る。
というわけで,(1)と,(2)の新道と現道のいずれかと,(3)の現道をつなぐと,起点から終点までを一本の線で結ぶことができるので,これが国道14号の完走対象経路である。そして,その経路を通行することをもって国道14号の完走とする。
作成日:2015/08/12
更新日:2015/08/12