国道157号 根尾能郷−根尾大河原 その3
通行日:2012/05/20(日)

国道157号 根尾能郷−根尾大河原 の経路図

 

根尾黒津ゲートから根尾大河原へ

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根尾黒津集落。

根尾黒津ゲートから始まるこの集落は,道路沿いの短い区間に民家が集まってできている。どの家の戸も固く閉ざされているように見え,あまり人が住んでいそうな感じを受けない。

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電柱に1つだけ白い電灯が取り付けられている。この辺りの数少ない照明の一つ。早朝のためかまだ光っている。

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畑にネットがかけられ,中で何か栽培されている。定住ではないとは思うが,小規模ながらもここに何らかの生活があることは間違いない。周囲5kmにコンビニはないが10km以内にならあるという軽度の田舎暮らしの身には,ここに住んでいくということがどういうことなのか想像がつかない。

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根尾黒津ゲートから300mほど進むと早くも集落の外れが近づいてくる。そこにある古ぼけた標識。

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近寄ってみると,「学校,幼稚園,保育所等あり」の標識。この標識の指す学校は,当初は黒津小学校,1971年に長嶺小学校黒津分校と名前が変わり,1985年に廃校になった。この学校は黒津集落の端にあったらしい。

この周辺の,大河原の小学校は1971年に,黒津と越波の小学校は1985年にそれぞれ廃校になっている。

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根尾黒津ゲートから約550mの地点で後ろを振り返った光景。すでに黒津集落は通り過ぎ,山の中の道となっている。左側の谷は根尾西谷川で,対岸に見えるのは根尾黒津ゲートで分岐した越波集落行きの市道である。

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根尾黒津ゲートから約600mの地点にある路上河川,洗い越し。(進行方向と逆向きの撮影)
雪もなく雨も降っていないので,水は路上にまでは溢れていない。

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その洗い越しの予告看板。



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近くにある別の洗い越し。これも水量は普通。



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根尾黒津ゲートから約1.4kmの地点で道路の真ん中に佇む鹿を見つけた。
鹿が動かないので自転車で向かっていくと鹿も同じ方向に走り始め,自転車が鹿を追い回すような格好になってきた。どういうわけかガードレールがなくなっても鹿は道の脇に入らず国道157号を走り続け,1kmばかり先導してもらった。

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根尾黒津ゲートから約4.3kmの地点。

1.0車線の登り坂である。ここまでずっとそんな狭路かというと案外そうでもなく,らくらくすれ違いできるようなところもある。

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根尾黒津ゲートから約6.3kmの地点。

道路の様子は相変わらずであるが,ようやく大河原集落の家が見え始めた。家の数は黒津よりも少ないようである。

根尾大河原

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根尾大河原にある,国道157号と猫峠林道との交差点。前方が温見峠を経て福井県大野市に至る国道157号,右側が猫峠林道である。猫峠林道とその先の折越林道は根尾能郷−根尾黒津間が通行止めのときには,かなり大回りな経路ながらも迂回路としても使用される。

看板にはこの先の国道157号が積雪のため通行止めである旨が記されている。期間は「当分の間」と大雑把である。見ての通り,積雪もバリケードの類もないので実質的には通行可能と考えてよさそうである。

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同じ地点で猫峠林道を向いて。

林道の道幅は国道157号と大して変わらない。
看板が2つあっていろいろ注意事項が書いてある。右側のには「注意 この道路は落石・崩土の恐れがあり大変危険です。通行する場合は十分注意して下さい。本巣市」と書いてある。左側のには猫峠林道の終点であることや諸注意,連絡先などが書いてある。

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少しだけ猫峠林道に入ったところ。猫峠林道はすぐに大河原橋で根尾西谷川を渡る。

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再び,国道157号と猫峠林道との交差点。今度は進行方向から振り返って。前方が今通ってきた根尾黒津方面への国道157号。左側が猫峠林道である。

さて,自転車による国道157号通行はここまで。ほぼ当初の予定通り,6時10分ごろに到着した。国道157号を完走するのに一番の障害となるのは根尾能郷-根尾黒津間の長期通行止めだが,そこを少々強引ながらも通行したことにより,今回の走行距離は短いながらも国道157号全体から見ると完走に向け大きく前進した。

この後は来た道を根尾能郷まで引き返し,車に自転車を積んでから越波集落と猫峠を経由する迂回路を通って,約4時間後にこの地点に戻って来た。そして,そこから温見峠と福井県大野市に向けて国道157号の通行を再開した。


根尾能郷から根尾大河原までのまとめ

根尾能郷から根尾大河原までのまとめ。思いつくまま列挙する。

  • 全区間に渡り舗装されているが,1.0-1.2車線の狭路が主である。
  • 根尾能郷ゲートと根尾黒津ゲートの間は災害復旧工事のため全面通行止めである。
  • 根尾能郷ゲートと根尾黒津ゲートはいずれも施錠されている。
  • 根尾能郷ゲート付近には「落ちたら死ぬ」の看板がある。
  • 両ゲート間に法面崩落区間が1箇所あり,土砂で埋まっている。
  • 交通量はゲート間では皆無。根尾黒津−根尾大河原間では車2-3台とすれ違った。
  • 急坂ではないので自転車で上るときの苦労は少ない。
  • 根尾黒津,根尾大河原の集落の生活規模はごく小さい模様。
  • トンネルはない。覆道は根尾能郷-根尾黒津間に1箇所ある。
  • 鹿と猿を見かけた。蜂,蛇,熊は見かけなかった。
  • AUの携帯電話は根尾能郷集落でのみ使える。それ以外は圏外。


作成日:2013/07/03
更新日:2013/07/29